勝利のラクロスコーチング

ラクロスコーチングのサクセスストーリー! (になればいいなぁ)

新チームの作り方

エクストリーム解説:チームの作り方

1シーズンの流れを先に知ればチームは作りやすい

こんにちは、岩手大学HCの陽一です。

これから記事の最初は名乗ることに決めました。笑

今後このブログのスタイルが変わっていく予定なので。どう変わっていくかはまたの機会にお話ししたいと思います。

 

 

さて今回は、

新チームが立ち上がった際に何を考えるべきか?

シーズンの始まりから終わりまでどのようにチームを作っていくか?

という大まかな流れを、オリラジ中田さんのYouTube大学みたいなエクストリーム解説でざっくり紹介したいと思います。

 

ちなみに、今回紹介する内容は僕が5年くらい前に岩手大学向けに作った資料をもとにしています。

 

その頃から比べると僕自身多少アップデートした部分もありますが、チーム作りの戦略についてはそこまで大きく変わっていません。少なくとも、この大まかな流れを知っておけば、チーム作りで大失敗することはないはずです。

 

軌道修正できるか?

結論から言うと、チーム作りは「修正」の繰り返しです。

しかし、この修正が難しいのです。

「今まで自分たちがやってきたことは何だったんだ?」

「今更変えられるか?」

そんな葛藤の中で、勇気を持って軌道修正できるかどうかです。

 

それでは、チーム作りの流れについて説明します。

 (※途中、強い言葉や偏った意見に感じる部分もあるかと思いますが、もともとチームを鼓舞するために作った資料をもとにしているのでそのまま載せます)

 

はじめに

チームを最初から作るとき、まず皆さんは何を考えますか?
「どんなオフェンスをするか?」

「どんなディフェンスをするか?」

「どうすれば強くなれるか?」

などなど、とにかくたくさん考えるはずです。

考えることが多すぎて、結局まとまらないままシーズンに突入してしまうこともあるかもしれません。笑


大前提

チーム作りにおいて絶対に忘れてはならない大前提があります。それは、すべては「勝つために」取り組むということです。

(賛否あるでしょうが、僕はここは絶対ゆずれません)

“楽しさ”、“スポーツマンシップ”、“正々堂々”といった考えは捨て去ることです。

皆さんは負けて楽しいと思ったことはありますか?
本当の楽しさは一生懸命勝つために取り組み、それを成し遂げた時に訪れるものです。やるからにはとことん相手の弱みを調べ、そこを突き、ときには観客からブーイングが起こるようなプレーで「勝ち」にこだわるべきです。それこそが試合や相手に対してきっちり向き合ったスポーツマンシップです。健闘を称えるために戦うのではありません。それはゴールではなく、ゴール後のオプションです。

チーム作りは「過程」です。勝つために取り組まない過程は無意味です。何より勝利以外の目標を選手達がイメージできるはずがありません。具体的じゃないので。

勝利以外をイメージできるのは選手以外の人達です。実際に戦う選手達に綺麗事はいりません。何度も言いますが、「勝つことがすべて」です。

 

新チーム発足初期

新チーム発足初期は以下の①~③の流れでチームを作ってください。

①目標を設定する

目標は「覚悟」です。チームとしてどのレベルまで到達したいか、そしてそのレベルまで到達するために必要な練習は妥協せずに取り組むという覚悟です。この覚悟をチームで共有するのが目標設定。ちなみに、目標設定は高すぎても良いと僕は思っています。それだけの努力をするという覚悟があるのであれば。

②目標から逆算する

目標は定まった。では次に何をするか?

多くのチームはこのタイミングで練習メニューや強化ポイントを決め始めます。

しかし、これは大きな間違いです。

ここでやらなければいけないことは

目標達成のために「どう勝つか」を考えること

すなわち「目標からの逆算」です。

逆算の例

1)目標達成のためには○○大学に勝たなければいけない
2)そもそも現状の戦力はどの程度か?強みは?弱みは?(自己分析)
3)どんな戦術をすれば勝てそうか?
4)その戦術を成功させるためにはどのような能力が必要か?
5)その能力を会得するためにはどんな練習が必要か?

上記のような感じで1~5の順で逆算します。

この逆算をすることで練習の意図が明確になります。

③練習を考える

逆算が終わったらいよいよ練習を考えます。

上記の逆算の例でも書いている通り、練習をしながら戦術を考えるのではなく、戦術や戦略をあらかじめ決めてからそれに合った練習を考えることが大切です。
というわけで、ここからはすでに戦術戦略が決まっているという前提で練習メニューの作り方のポイントをまとめてみました。ポイントとしては以下の4つです。これを抑えていれば練習メニューはなんとかなります。 

  • 試合に勝る練習はない!

どんな形式でもいいので試合は数多くやったほうがいいです。当たり前です。

  • その練習は試合に活きるのか?

他チームやクリニック等で知った練習メニューを取り入れるのもいいですが、「それが試合のどんな場面で活きてくるのか」、「自チームの戦術的に必要か」を考えなければいけません。良さげな練習でも試合に活きなければ意味はないし、戦術的に合わないものだったら取り入れる必要はありません。常に試合を想定して、その練習が試合のどういう場面で活きてくるのかをイメージしながら練習メニューを組み、意図を共有して取り組むことで強いチームが作られます。

  • 新メニューを考案すること

試合を想定して「この場面がきたらこう動きたい」というものがあるならドンドン新メニューとして取り入れましょう。例えば、以前考えたメニューとしては「30秒で1点とる練習」や「同点で残り1分を想定しての6-6」などがありました。

  • 個人練習は「量」、チーム練習は「質」

個人練習(=自主練)は自分で時間をコントロールできるため、じっくり考えながら練習ができます。それはすなわち質のいい練習ができるということ(もちろん個人のメンタリティに差はありますが)。そのため、個人練習はそもそも質はいいので、逆に言うといかに「量」をやれるかで差が出ます。ただし、絶対に忘れてはいけないのは、この練習が何に活きるのかを考えながら練習することです。ただやみくもにやっても効果はありません。

そしてチーム練習は量よりも効率を重視した「質」を求めることです。小さなことですが、集合のスピードを早くする、ダラダラ反省時間をとらない、などの切替の意識も練習の質です。限られた時間を有効活用する意識が大切です。

自分達で管理できないならコーチ自ら笛を吹いてチームを動かすことも有効です。(早稲田HCより)

 

リーグ戦 開幕直前

ここからはリーグ戦開幕が近づいてきたタイミングのチーム作りについて解説します。ここから必要なのは以下①②の2つです。

①現状分析

もし今リーグ戦に突入したらどこまで勝てるか?今の強みは?弱みは?リーグ戦開幕1ヶ月前までには再度自チームを分析して認識しなければいけません。

②スカウティング

対戦相手の情報を収集して、勝つための戦略を練る。そのスカウティングデータは練習メニューにも反映させることが大事です。


リーグ戦 初戦直後

ここからが最も大事な「修正」のポイントです。この時期に、新チーム発足初期と同じことをやっていたらダメダメです。チームの軌道修正ができないコーチは必要ありません。必要なのは以下の①と②ですが、とにかく①が大切です。

①選択と集中

この項目がチームの今後を大きく左右する最も重要なポイントです。リーグ初戦が終わったことで、向き合うべき他チームのレベルや自分達のレベルがはっきりとわかります。ここからやらなければいけないのが「戦略の選択」です。初戦を通してわかった通用する“強み”と全然通用しなかった“弱み”を分析し、使える戦略を選択し、使えない戦略は捨てるという取捨選択をします。選択後はその使える戦略の質を高めていく(集中)、そうして高めた戦略がそのチームのカラーとなっていきます。
ちなみに、この選択と集中は敬遠しがちな作業です。そして、指導者としてはこのような作業はするべきでないというのが一般的な考えです。なぜなら、この作業は「選手の可能性を奪う」ものだからです。しかし、大事なのは「勝つ」ことです。クラブチームと違って、大学チームは1年経てば全くの別チームに変わります。同じチームでやるのはたった1年しかありません。その1年で中途半端な武器(戦略)をたくさん集めて戦うのと、少数の洗練された武器で戦うのではどちらがいいでしょうか?わかりやすさと自信を持って戦えるということを考えれば当然後者なはずです。

 

②スカウティング

リーグ戦開幕時期と同様、継続して行う。

 

リーグ戦 終盤

ここまできたらやることは変わりません。ひたすら「選択と集中」あるのみです。
その中で「極み」の戦略を1つは持って挑みたい。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回はチームの1年間のざっくりとしたコーチングの流れをまとめましたが、結局のところ、

チームの軌道修正を行うことができるか

が大きなポイントです。

これはコーチとしてはとても怖い部分です。でも絶対に必要です。

でも、修正した結果悪い方向に進んでしまったら終わりです。

そう、その緊張感の中で決断実行しなければいけないのです。

勇気をもって踏み出してください。

 

ちなみに、僕が知っている強い早稲田はこの修正を選手自らができます。

おそらく強豪チームのほとんどは選手自身が高いレベルで考えて決断できるはずです。

正直コーチ不要なレベルです。

 

なぜこんなレベルで考えられるのか?

 

これを突き止めない限り関東上位校の順位に大きな変動はないでしょう。

 

今回は以上です。

次回は岩手大学のミーティング内容について紹介したいと思います。