オンラインでどこまでやれるか?
おはようございます。
岩手大学監督の佐藤陽一です。
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◎今回のテーマ
愛媛大学を強くするためのアプローチ
DMをいただく
1月末、インスタに1通のDMがありました。
一部抜粋して公開します。
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突然のDM失礼致します。
チームコンサルをお願いしたくDMさせて頂きました。
現在プレイヤー15名、スタッフ6名の計21名で活動しています。
指導をして下さる方を積極的に探していますが、なかなか見つからない状況です。中四国制覇を目指しながら活動していますが戦術、技術共に乏しく指導者を必要としています。
オンラインなどを活用してご指導頂くことは可能でしょうか。
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このDMは愛媛大学男子ラクロス部からいただきました。
ちなみに前回の記事に書きましたが、僕は「兼任コーチ」はメリットだらけだと思っています。
なので、返答としてはもちろんOKということで、今シーズンは岩手大の他に愛媛大もサポートすることが決まりました。(個人的な野望としては、あと2チームくらい絡んでみたい気持ちもあります)
中四国地区の皆さまよろしくお願いいたします。
愛媛大にご注目いただければと思います。
というわけで、今回はこの愛媛大学をどうやって強くするかについて、僕が取り組もうとしていることを紹介したいと思います。
チームの現状分析
まずはチームの現状から。部員たちに聞き取りしてどんな環境で練習しているのかというのを聞いたところ、なかなかおもしろいことがわかりました。
まず、練習環境がなかなか良いということ。ちゃんと練習できる場所が大学内にあり、時間も5時間とか確保できる。意外とここが厳しい大学は多いので、恵まれているなと感じました。
そうなると、問題はやはり
部員数
です。
選手15人ではまともに試合はできないです。(怪我人も想定するとどうしても厳しい)
学生からの要望
いただいたDMの内容もそうですが、学生たちからの要望としては
「戦術や技術の指導」
を希望するとのことでした。
岩手大が20人程度で100人以上の東北大とまともに戦える部分を評価いただいたようです。
ただ、ココに関しては愛媛大の部員たちにも説明しましたが、注力すべきところではありません。もちろん多少はテコ入れしたいと思いますが、先ほどのチームの現状分析からもわかるように、今の愛媛大の問題は、誰がどう見ても、部員数という
リソース
だからです。
リソースの考え方
部員数や練習環境、チームの組織力といった「ラクロス以外の部分」を僕はリソースと呼んでいます。
めちゃくちゃ簡単なことですが、このリソースが高ければ高いほどそのチームは強いです。
このリソースが高いにも関わらず結果が出ないチームはそれこそ戦略や戦術に問題があると思っていいです。
※ちなみに、チーム運営と戦略、戦術はすべてがきっちり繋がっていると僕は思っています。これらは絶対に別々に考えてはいけません。
では、このリソースはどんなイメージで捉えればいいかと言うと、以下のような感じになります。
これがどういうことかと言うと、
リソースの差は、
勝利への選択肢の差
であるということです。
リソースが低いと、試合で勝つために選べる選択肢が全然ないから、どうすれば勝てるかをあらかじめデザインし、そのための正しい練習を間違えることなく選んで取り組んでいく必要があります。つまり途中で道を間違えられないのです。
逆にリソースが高いチームは、とりあえずチームを運営して練習して、仮に道を間違ったとしても、間違った道の先にまだ勝利への道が続いているから、また別の選択肢を選びながら進むことができる。なので、試行錯誤しながらチームをつくることができる余裕があるということです。ただ、もちろん道を間違って(チームに合ってないことをやって)遠回りの道を行ってばかりだと、最後の方で大事な試合に勝てないで終わってしまうこともあります。
愛媛も岩手もリソースが低い
残念ながら、愛媛も岩手もリソースが低いチームであるというのは間違いありません。(ただ、比較すると愛媛のほうが若干リソースは高い気がしました)
というわけで、両チーム共通して、強くなるためには
リソースを高める
ことが必要になります。
裏ワザでもなんでもなく、なんだかつまらない結論ですが、これが両チームが一番取り組まなければいけないことです。
裏ワザはこのリソースが整ってから。表ワザがあるから裏ワザがめちゃめちゃ効いてくるものなので。
具体的には?
リソースを高めるために具体的にやることは
「新歓」
です。
これも面白みがありませんがここに向き合わないとチーム運営も戦略もクソもないので仕方がありません。
この新歓は両チームとも最低1%以上の部員数を獲得すべく取り組んでいきます。(岩大は2%以上)
「1%」というのは、全新入生の1%の人数を入部させるということです。
1%という数字は低い気がしますが、決してそんな事はありません。
例えば、岩手大の新入生は男女合わせて1,000人くらいなので、その1%は10人です。
愛媛大の場合は、2,500人くらいなので25人です。
実際の人数を見ると1%というのは相当高い数字です。そして、それを全国の大学に当てはめて考えると、ほとんどの大学はこの数字を達成できていないことがわかると思います。逆に達成できているところは強い新歓ができているということです。一橋大や武蔵大などはその典型でしょうか。ちなみに岩大の場合は昨年のコロナ禍においても14人の1年生が入部しています(もとは16人でしたがスタッフ2名が退部)。
実はそこそこ強い新歓ができているんです。
その秘訣はまた別の機会に。
ただ、気をつけなければいけないのは、「選手」ということで見ると岩手大の場合は男子500人という母数から入部させなければいけないので、1%とか2%なんて悠長なことは言ってられません。選手だけに限れば目標は4%です。
これが達成できれば後はどうとでもなります。
リソースというのは高ければ高いほど本当に有利に戦えるものなんです。
というわけで、岩手も愛媛もそれぞれの地区で今シーズンブチ上げていきましょう!
それじゃあまた!
あ、あと、地味にYouTubeもはじめました。笑
こちらもよろしくおねがいします。